銀聯カードを手っ取り早く持つならプリペイカード!
中国で買い物するときや人民元(現金)の調達(両替)するときに、持っていると圧倒的に便利な「銀聯カード」ですが、これを手っ取り早く作りたいときは、前払い方式の”プリペイドカード”が一番です。
プリペイドカードとは、あらかじめカードに必要な金額を日本円で入金(チャージ)しておいて、その中から、銀聯の加盟店で買い物や食事の代金を支払ったり、ATMで現金を引き出したりできるというカードです。
プリペイドカードはクレジットカードと違って、申し込む際に信用審査はありませんので、基本的に誰でも持つことができます。クレジットカードが作れない人でも大丈夫です。それに会費など作って持っている分には費用は全くかかりませんので、中国に行くことが少ない人でも気軽に作っておけます。
日本国内で作れる銀聯のプリペイドカードは、東証一部のカード会社、クレディセゾン社が発行している「ネオマネー銀聯」です。
「ネオマネー銀聯」の5つのメリット
「銀聯」ネットワークが利用できます。
プリペイドの「ネオマネー銀聯」でも、もちろん中国最大の銀聯ネットワークが利用できます。
つまり、中国国内の全ての銀行ATMで両替の代わりに人民元(現金)を引き出せることはもちろん、クレジットカードのようにそのまま加盟店(約2,800万店)で支払いに使えます。ただし、ホテルの保証金(デポジット)や機内販売、通販など一部使えない場合が有ります。
ついでに言うと、「ネオマネー銀聯」が使えるのは中国だけではありません。中国以外の約140か国の銀聯加盟店や対応ATMでも同じように使えます(日本は除く)。
※デポジットの支払には、あらかじめATMで人民元(現金)を用意してください。
13歳以上なら誰でも持てます。
「ネオマネー銀聯」は、クレジットカードとは違って申し込みの際に、信用審査がありません。本人確認だけなので、13歳以上であれば基本的に誰でも持つことができます。クレジットカードを持っていない人や持てない人も大丈夫です。ただし、申し込みのときに、日本に住んでいることが大前提になっています。中国からは申し込めませんので、出発前に手に入れておきましょう。
※申し込みの際には、個人番号(マイナンバー)が必要になります。
⇒「ネオマネー銀聯」は中国に留学するお子さんへの仕送り用としても使えます。
初期費用や維持費はかかりません。
「ネオマネー銀聯」は、入会費やカード発行手数料といった初期費用や、年会費、口座管理費など維持費といった費用が無料です。カードを作って持っておくだけなら、お金は全くかかりません。
このため、中国に頻繁に行かない人でも、しばらく中国に行く予定がない人でも作っておけます。
カードの有効期限
- カードの有効期限は5年です。期限が切れると、新しいカードが送られてきます(無料)。
お金の使い過ぎを防げます。
プリペイドカードは、カードにチャージ(入金)した金額分しか使えないので、使い過ぎを防ぐことができます。そして、いつも残高に注意しておく必要があるので、予算の管理がしやすいです。
※残高が少なくったら、随時チャージできます。
※利用状況(残高)は随時、会員専用サイトで確認できます。メール通知も設定できます。
※チャージや利用の金額には、下記のような限度額があります。
カードに入金できる 最大金額 |
100万円 |
---|---|
銀聯加盟店で1回あたり利用できる 最大金額 |
100万円 |
ATMで1回あたり引き出せる 最大金額 |
15万円 |
ATMで1日あたり引き出せる 最大金額 |
100万円 |
盗難や紛失したときのリスクが小さいです。
「ネオマネー銀聯」は、現金を持ち歩くよりも安全です。もし盗難にあったり、紛失した場合でも、カードの残高以上の損失はありませんし、通報した時点の残高が補償されるというしくみもあります。ちなみに、カードの再発行手数料は無料です。
また、プリペイドカードの「ネオマネー銀聯」は、クレジットカードやデビットカードのように、口座情報とリンクしていないのでリスクが小さく安心です。
「ネオマネー銀聯」はクレジットカードを持っている人にはメリット少ない!?
「ネオマネー銀聯」は、すでにクレジットカードを持っている人にとっては、それほど魅力を感じないかもしれません。大きなメリットは、口座情報とリンクしていない安全性と、やっぱり中国で「銀聯」の圧倒的な利便性が受けられることです。
また、海外では複数の支払い手段を用意しておくことが安全対策になります。それには、「ネオマネー銀聯」は手軽に作れるので最適です。
「ネオマネー銀聯」のデメリット・注意点
日本国内では使えません。
日本でも銀聯カードが使える店やATMが増えましたが、残念ながら「ネオマネー銀聯」は、日本国内では使用できません。あくまで海外用のプリペイドカードになります。
帰国の際、カードに残高がある場合は、次に(中国に限らず)海外へ行く機会まで置いておくか、現金に払い戻すかのどちらかになります。払い戻しの場合は手数料が500円かかります。「ネオマネー銀聯」にチャージするときは、この点を考えておく必要があります。
海外ATMでは現金引き出しと残高照会だけ。
海外のATMで出来ることは、現金の引き出しと残高照会だけです。カードへのチャージ(入金)はできません。「ネオマネー銀聯」へのチャージ(入金)は、日本国内のATM、またはインターネットバンキングからとなります。
「ネオマネー銀聯」にチャージ(入金)する方法
「ネオマネー銀聯」は、中国に出発する前に日本国内であらかじめチャージ(入金)しておく必要があります。その方法は2つの方法があります。
セブン銀行のATMでチャージできます。
※ATMは全国のセブンイレブンなどに設置されています。
国内銀行のATMやインターネットバンキングで、指定の銀行口座に入金額を振り込みます。指定口座は主な都市銀行と地方銀行に設けてあります。振込元によっては、通常の振込手数料がかかります。
※振り込みは基本的に本人が行いますが、事前に「振込入金委任状」を提出しておくと、海外滞在中に家族が代わりにチャージ(振り込み)できるようになります。
※振り込みした金額が実際のチャージされるまで平日で最大24時間かかります。土日祝なら翌営業日になります。このように時間差がありますので、「ネオマネー銀聯」を使うときはいつも残高に気を付けておかないといけません。
利用の際は手数料がかかります。
「ネオマネー銀聯」は、初期費用や維持費用はかかりませんが、利用するときだけ、下記のような手数料がかかります。
為替手数料 (海外サービス手数料) |
4%(銀聯が決定した為替レートに4%を乗じたレート)
※銀聯が決めた人民元との両替(為替)レート(市場のレートとは違います)を1元=20円とすると、1元=20.8円の為替レートが、ATMの現金引き出しや店での支払い時に適用されます。 |
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海外ATM手数料 |
1回200円(現金を引き出したとき、残高照会したとき)
※カードの使用残高は、インターネットの環境があればメールや会員専用サイトで確認できます。 |
銀聯はVISAやマスターカードに比べると、人民元との両替(為替)レートは良いのですが、ATMで現金を引き出す場合は、上記の手数料のために、クレジットカードでキャッシングした時よりも多少悪くなります。
「ネオマネー銀聯」の作り方(申し込み方法)
「ネオマネー銀聯」の申し込み
「ネオマネー銀聯」を作るにあたっての申し込みは、全国のセゾンカウンターと、インターネットの公式サイト、郵送で手続きできます。クレジットカードと違って細かい記入事項はないので簡単に済みます。
ただ、どの方法でも申し込み手続きには、以下のものが「両方」必要です。
- 本人確認書類(運転免許証、健康保険証、個人番号カードなど住所の記載があるもの1点)
- マイナンバー確認書類(個人番号カード、通知カード、マイナンバーが入った住民票のいずれか)
セゾンカウンターでは原本を持参、インターネットの場合は画像データをアップロード、郵送は写しを添付します。申し込みで面倒なのはこれだけです。
※セゾンカウンターの場所は公式サイトで確認ください。公式サイトへのリンクはこの下方にあります。
申し込みから利用開始までの期間
インターネットで申し込みした場合は、問題なければ土日祝を除く3営業日で自宅に届きます。届いたあと利用登録や入金などを済ませるとすぐに使えます。ただ、カードを送られてくる方法が本人限定受取郵便というもので、本人しか受け取れません。家族でもダメです。このため、配達のタイミングが合わないと時間がかかる可能性があります。中国へ出発する日が決まっている場合は、遅くとも1週間から10日前には申し込んだ方が無難です。
※「ネオマネー銀聯」はセゾンカウンターで手続きしても即日発行はできませんので、インターネットからの申し込みが一番早いです。
プリペイドカードの「ネオマネー銀聯」は、中国で圧倒的に便利な銀聯カードが、誰でも気軽に持てるという点が最大の魅力です。中国に行く予定があるときは、検討してみてください。特にクレジットカードを持っていない(持てない)人はあった方が絶対いいです。
「ネオマネー銀聯」の最新情報や申し込みの手続きについては公式サイトで確認ください。